人の健康や性質も、人々の和楽も、みな生きていればこそである。 生きているためには、環境の中で、生活体が、神経や心をはたらかせながら、呼吸をし、水をのみ、食物を食べ、動いていなければならない。 これらはみんな自分が選び、自分の体で、自分がしている生活の根本条件であり、生きるということはこれらの根本条件を充たすということである。心情はどうであれ、この体は生きよう生きようとする代謝で支えられ、代謝はこれらの根本条件を充たすことで支えられている。しかし、この根本条件の充たしかたがあたりまえになりすぎて、非常になおざりであるために、健康状態も性質傾向も、これらの充たし方のいかんで、出来た状態や傾向であるにかかわらず、その原因を、他に求めて自分の生き方に求めないでいる。ここに病苦や貧苦やどん欲や憤怒や喧嘩や戦争や悲嘆や諦めの人生模様の源がある。 よい健康であり、よい人間性でありたい願いは、この自覚に立ち、生きる目標を定め、それにあうように、この根本条件を自分で充たさなければ実現しない。 生きようとする代謝は、次代をうみ、この繰り返しが永遠であることを求めている。 人間の生きる目標は、この代謝の求むる永遠の目的に合致するように、これらの根本条件を克く実践することでなければならない。 良いわきまえと実践身につけるために次ぎの十章を常時わきまえ実践しなければならない。
一つ
人間の幸せや平和は、地球の寿命より永く人類の生命の流れを押し進めるために 努力する事である。
食物は野菜類を主、その他は副としてさらに熊笹原形質液を とりいれることによって調和させ、総熱量(摂取カロリー)は 呼吸量で加減しなければならない。また水分は充分に取らなければならない。
唾をたくさんつかって食べ、また飲むためにもよく顎を動かして噛み、 また、吸うように呑み込まなければならない。
呼吸をつねに大きくしなければならない。殊に精神の集注や心を動かす前後にはかならず、 溜息をはくようにして深呼吸をしなければならない。